高山宏 學魔_nonbot マニエリスムという人生作法 25~27

マニエリスムという人生作法 25): (司会者: 王立協会と普遍言語についてこだわっておられますね) 高山: 王立協会ほど面白いものはない。小説家で名前が通っている人でいちばん関心があるのはダニエル・デフォー、江戸川乱歩、平賀源内。この三人は文章が「商い」になる構造を突きとめた人なんだ。

マニエリスムという人生作法 26): (司会者: デフォーはパンフレット書きとしても著名ですね。ナッシュの時代にはマーティン・マープレリット論もありました) 高山: 昔も今も大学では、ほとんどパンフレットは研究されないね。文学をやる人がパンフレットなんて認めないのが原因だろうね。

マニエリスムという.. 27): かわら版の世界を軽視しているんだ。ナッシュなんて、もうそういう世界で生きていた人じゃないか。…トランプ大統領が出てきてね「ファクト」とか「ポスト・ファクチュアル」なんて議論されるようになったけど、これは王立協会の頃、すでに検討されていた問題の繰り返しだ。

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