高山宏 學魔_nonbot 身内と胎内 『失われた庭』の僕 36~39

身内と胎内 『失われた庭』の僕 37): 渋澤人脈に関心が湧いてすぐ矢川という女性が渋澤の内儀であったらしいが、最近別の女性と再婚したらしいとか、種村氏というのは渋澤宅のにぎやかなサロンの一人らしいとか判ってきて、そうなると(仏訳の出るのはかなり後のことになる)『迷宮としての世界』を..

身内と胎内 『失われた庭』の僕 37): 渋澤人脈に関心が湧いてすぐ矢川という女性が渋澤の内儀であったらしいが、最近別の女性と再婚したらしいとか、種村氏というのは渋澤宅のにぎやかなサロンの一人らしいとか判ってきて、そうなると(仏訳の出るのはかなり後のことになる)『迷宮としての世界』を..

身内と胎内 『失われた庭』の僕 38): 帰朝した故大岡昇平に見せられたもののドイツ語のできない渋澤氏がそばにいた矢川澄子にやらせようとし、それにかねてホッケ愛読者だった種村氏が加わった、そういう経緯だったのだろうと想像された。その種の結構いい加減な身内企画の話はその後いくらも見知り..

身内と胎内 『失われた庭』の僕 39): 腹の立つものが多かった。種村氏参画は何よりだったと、改めて思う次第だ。渋澤サロン感化のもとに、本来抱えたからっぽを圧倒的質量の他者に充填してもらいたいとそればかり念願していた少女は「女マニエリスト」たらんと頑張る。

0