空き瓶通信

身内と胎内 『失われた庭』の僕 55): 主人公F.G は昔、リーブル・オブジェの一寸した悪戯作を制作した。書物の形式をとった芸術作品である...

身内と胎内 『失われた庭』の僕 52): どう見ても、無垢な永遠少年渋澤、というイメージに一撃啖わす他ないモデル小説をなぜ今頃という感じに鬱...

身内と胎内 『失われた庭』の僕 48): 美のためなら社会や人倫が何だという幼い確信犯と、喜んでその｢共犯者｣たらんとする女の話。先にも言っ...

身内と胎内 『失われた庭』の僕 45): これじゃひいきの引き倒しだなあと思って、ぼくはもう余程の場でなければ渋澤オマージュを綴ることをやめ...

身内と胎内 『失われた庭』の僕 44): ぼくとしてはそういうのではなくて、1960年代の世界大の潮流というか、大きな脈絡の中でこそ評価すべ...

身内と胎内 『失われた庭』の僕 40): それが帯に｢挑発的実験小説｣を謳う『失われた庭』だと思う。それまで一面識もないぼくに突然、自署名入...

身内と胎内 『失われた庭』の僕 37): 渋澤人脈に関心が湧いてすぐ矢川という女性が渋澤の内儀であったらしいが、最近別の女性と再婚したらしい...

身内と胎内 『失われた庭』の僕 32): かつて自分が制作した書物『LOST・GARDEN』をひとり高く評価してくれた美術評論家E.H と、...

身内と胎内 『失われた庭』の僕 29): ぼくが自分の『アリス』訳を出した時、既訳の企てを十把ひとからげに不満だからこうして新たな訳を出した...

身内と胎内 『失われた庭』の僕 26): 先立つこと10年。矢川さんの『兎とよばれた女』が著者自送で届いた時は首をひねった。キャロル好きのス...