「芥川龍之介 余暇のたのしみ」に行ってきた


2026年1月29日木曜日、田端文士村記念館で開催されている、「芥川龍之介 余暇のたのしみ」に行ってきた。

芥川龍之介について主に趣味の面から紹介するというこの展示は、その名の通り芥川が趣味として楽しんでいたさまざまな美術品のコレクションや彼自身の俳句を書きつけた掛け軸などがメインであったが、同時に彼の田端での交友関係が紹介されていて、芥川龍之介という作家について立体的に理解できるようになっていた。

田端での芥川龍之介には年長の友人が多くいて、趣味を通じて楽しく交際していたらしい。グループの名前は道閑会。いまでいうところの趣味友である彼らの職業は、医師や実業家など、文壇の外にいて、現実の世界のなかで仕事をし、日々を生きているひとたちである。芥川は、そんな彼らと美術や俳句をはじめとした趣味を共有していたようだ。会場には彼らについて芥川が書いた文章も紹介されていて、その文面からは年長の仲間たちに深い信頼を寄せているさまがうかがえた。

このような堅実な世界に生きる友人たちに恵まれていた芥川は、なぜ自殺をしてしまったのだろう。わたしはそのことが気になってならない。芥川の死についてはさまざま議論があり、わたしもそのことについてはいろいろと読んできたが、自殺というものは孤独な人間がするものであって、多くの趣味をもち、多くの友がいる人間がそのような行為に及ぶというのは、なんとなく整合性がとれないと、単純ながら思ってしまうのだ。

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