空き瓶通信0031 TMN「SECRET RHYTHM」

swooshed / Pixabay

TM NETOWKR/TMNは、日本においてヴィジュアル表現にちからを入れた、はしりのグループだった。とりわけライブ演出においては、きらめくレーザー光線を多用して、文字どおり金色の夢をみせてくれたものだった。

リーダーの小室哲哉は、自分たちの表現行為の目的を驚かせることだといっていたことがあったが、じかに目で見て耳で聴き、そして全身でもって体感するライブコンサートこそ、ファンたちを驚かせるのには格好の舞台だったに違いない。

この「SECRET RHYTHM」はボーカルパートがなく、それゆえライブでは小室哲哉ひとりの見せ場といっていい楽曲であるが、この映像の小室哲哉は、神がかっている。なにしろ、とても美しい。こんなにもきれいな顔をしている男は、そうそういないという美しさである。

この映像のポイントは、会場の狭さにある。ステージの幅が狭すぎて、ごちゃごちゃしている感じがするが、そのごちゃごちゃが、なんだかひなびた小屋でかかっている芝居のような印象をあたえて、最高にかっこいいのだ。

闇に白い顔を浮きあがらせながらキーボードを弾く小室哲哉のまわりで、クレーンがうごめき、火花が散って、煙が立つ。いつもの都会的できらびやかなTMNとは大違いの、場末な感じがとてもいい。

SECRET RHYTHM

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