高山宏 學魔_nonbot マニエリスムという人生作法 4~6

マニエリスムという人生作法 4): 相手も気を使うしね。だから、これから新しいことを勉強しようという時に、「 7割は知っているけど3割は知らない」という分野を選ぶようにしている。そうすると、そこをコツコツ訳しているうちに、どんどん、ほしかった新しい知識が入ってくるんだ。

マニエリスムという人生作法 5): だんだん、うまく翻訳ができるようになっていって、最終的にこれで活字にできるな、と判断するに至ったら、この分野の大学を一つ出たんだね、という感じになる。翻訳を通して大学に入り直しているわけだ。これが翻訳のメリットだね。

マニエリスムという人生作法 6): 澁澤龍彥さんは元ネタを探す名人だけど、よく並べられる種村季弘さんとは比べ物にならないと僕は思っているよ。種村さんは翻訳も良いし、その仕事も元ネタ探しに終わらない。もちろん、僕も澁澤龍彥は好きで論じたこともあるけど、種村季弘の方を買う。

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