愛という言葉を口にするだけで、すべてが許される。どんな乱暴なことをいっても、さらには相手を殴りつけたとしても、愛があれば許される。そんな風潮が、わたしたちの社会には、どこかある。だがいうまでもなく、愛という言葉ひとつで、すべてが片付くことはない。
「愛があれば? LOVE CAN’T BE BLIND」において、矢野顕子は、たしかに愛によって超えられるものもあるけれど、だからといって愛という言葉にあまえて自分の思いを押しつけることは、褒められたことではないよと軽やかにうたう。わたしは聴いていて、そうだよねと素直に思う。
ほんとうはCDバージョンやコンサートの映像があればいいのだが、見当たらないので矢野顕子本人がこの曲について歌いながらおしゃべりをしている動画を紹介したい。矢野顕子の浮遊感あふれるボーカルと、跳ねるようなピアノのひびきが心地いい。天才とは、こういうひとのことをいうのだ。
【矢野顕子】さとがえる2013 曲紹介 その4「愛があれば?[LOVE CAN'T BE BLIND]」編
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