高山宏 學魔_nonbot マニエリスムという人生作法 1~3

マニエリスムという人生作法 1)高山宏 インタビュー『NIGHT LAND』〈バベルの図書館〉Vol.20 / 2020.04
高山: 夏目漱石については、英文学と国文学で研究が棲み分けになっているのがよくないね。漱石というのはプルーストやヘンリー・ジェイムズ級の書き手だと思ったらいい。

マニエリスムという人生作法 2): そうすれば、どう扱うべきかよくわかる。今では普通に誰でも使う「視点(Point of View)」という言葉が生まれてから400年。もとは美術の用語だったのだけど、あれを文学の用語にしたのはヘンリー・ジェイムズと漱石だ。

マニエリスム.. 3): 漱石がなした仕事を自分に引き付ければ今度出た『トランスレーティッド』(2019)は漱石以来、誰もなしえなかった水準だと自負している。….40代ぐらいから客観的に見ても社会的にはいわゆる「偉い人」になるじゃないか。そうすると教えを請いに行くというのがなかなかできなくなる。

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