高山宏 學魔_nonbot マニエリスムという人生作法 7~9

マニエリスムという人生作法 7): でも、そういう文脈とは別に、彼らと同時代に活躍した人間としては、今は誰も評価しない由良君美を第一に推したいね。…由良君美さんはアル中だと思われていたけど、あれはpretend 、つまり佯狂芸だね。

マニエリスムという人生作法 8):僕も由良さんと同じくらいに自分を見せたいように見せるのがうまいから気をつけたほうがいいよ(笑)。僕は由良君美に会わなかったらシンガーミシンのナンバーワンのセールスマンになっていたと思う。大学がロックアウトされた時期にセールスマンの仕事をやっていたんだ。

マニエリスムという人生作法 9): 僕は単著でのデビューが35なんだよ。『アリス狩り』(1981)でね。僕はいつも言ってるんだ。35でデビューして50で身を立てろって。それは決して遅くはない。…山口昌男さんは「お勉強」して大成したかと思われがちだけど、そうじゃないんだな。

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