2026年3月23日月曜日、お昼に友人に会いに光が丘へいったところ、落ち合うなり、「いまちょうど電話があって、バーベキューをやっているというから行ってみよう」と誘われ、思いがけずバーベキューに混ぜてもらうことになった。このうんと年嵩の友人と一緒にいると、いつも何かしらの面白い偶然がおきる。このひとは、とにかくひととの縁がゆたかで、この日も一緒にいた4時間ちょっとのあいだに、6本も7本も電話が掛かってきていた。
言われた場所、光が丘公園に行ってみると、思っていたより多くのひとがいて、知った顔が半分、知らない顔が半分という、ちょうどいい割合だった。知っているひととは近況の報告と共通の知人の話を、知らないひとたちには初対面の挨拶をして、いざバーベキューである。

主催は知っている方だった。イタリアンレストランのオーナーシェフということもあって、食材も豪華で、量も多い。各種お肉はもちろん、海老、帆立、蠣、鮑、蟹といった海産物まである。飲み物もコーラにサイダー、ビールにワイン、サワーに日本酒となんでもある。

なにしろこちらはいきなり呼ばれていったので、持ち合わせの物などなにもない。場所柄近くに買いにいけるようなお店もなく、ただ出されたものを食べ、どんどん注がれるお酒を飲むというかたちになってしまって、申し訳ないことこの上ない。青空の下でそんな飲み食いをしながら、饗応という言葉がふとうかんできて、いま自分はありがたくも、そんな扱いを受けているのだと思った。

たのしいバーベキューののち、友人から今度は花見に行こうといわれた。聞けばバーベキューの最中に掛ってきた電話で、いまから来いと言われたらしい。バーベキューをした場所は、高い欅の木が沢山あるところで、うんと遠くに桜の花は見えはしたが、お花見という感じではなかった。バーベキューからのお花見。贅沢な時間が続く。
こちらはわたしたちをいれて4人の、全員知った顔の集まりだった。会社のお昼休みに抜け出して家で作ったという焼きそばをおいしくいただきながら、こちらでも乾杯が始まる。肝心の桜は、さすがにまだ蕾のほうが目立っていたが、木によって咲き具合が異なっていたため、よく咲いている木のそばに陣取って時折花を愛でながら、とりとめのない話をする。

この、とりとめのない話というのが、大切なのだろう。同じ場を共有して、同じものを飲み食いしながら、めいめいが思ったことを口にする。桜を見あげる時間より、一緒にいるひとの顔を見ながら笑いあって過ごしたが、それでよかったのだと思う。
思いがけずバーベキューとお花見をした春の日。みなさんによくしてもらったわたしは、ひととの縁の大切さということを、ごく当たり前に思った。
