高山宏 學魔_nonbot マニエリスムという人生作法 52~55

マニエリスムという人生作法 52): 実力がある連中に参加してもらっているんだ。アンガス・フレッチャー『アレゴリー』(邦訳2017)の翻訳をした伊藤誓さんは都立大時代の同僚。法政大学出版局から彼の翻訳だけで10冊以上あるんじゃないか。

(司会者: ほかに、もっと評価されるべきという研究者の方はいますか?) 高山: ピーター・コンラッド『ヴィクトリア朝の宝部屋』(邦訳1997)を訳した加藤光也さんかな。それと土岐恒ニさん。謙虚な人だけど、あれだけ「ユリイカ」とか「パイディア」の常連だったのに..

マニエリスムと..54): 単著を出さずに亡くなった。でも今度、『照応と総合 土岐恒二個人著作集+シンポジウム』が出るらしい。小鳥遊書房から。 (司会者: 土岐さんも都立大学ですね) 高山: 都立大は篠田一士が集めた人脈だったので僕はよく彼らと対立していたけど、そこをうまく土岐が収めてくれてね。

マニエリスムという人生作法 55): 「高山くんは子供だから」って篠田と僕の両方に言うんだよ(笑)。いま考えると、優秀な人が集まったいい大学だったと思う。 (司会者: 言葉の端々から、学生を大事に思われているのが伝わってきます) 高山: 学生もそうだけど、僕は命ってのを大事にするんだ。

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