高山宏 學魔_nonbot マニエリスムという人生作法 56~58〈了〉

マニエリスムという人生作法 56): それが僕と澁澤の違い。澁澤は反生命の哲学だからね。「ユリイカ」の矢川澄子追悼特集(2002年10月臨時増刊号)の「身内と胎内」にそのことを書いたら、(矢川の元夫である)澁澤の関係者から怒られた。でもマニエリスムというのは生命の哲学でもある。

マニエリスムという人生作法 57): 世界は矛盾で満ちているけど、どうやってそれを矛盾じゃないと感じて生きていくようにするかの技術がマニエリスムだからね。ただ単に「文学でマニエリスムをやっていました、美術でマニエリスムをやっていました」というだけではあまり意味がない。

マニエリスムという人生作法 58): マニエリスムを突き詰めると「生きることとは何か」という話になるんだよ。律儀だろ? (2019年12月26日、於: 京王プラザホテル八王子) この項〈了〉

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