空き瓶通信0075 蜜柑

jeonsango / Pixabay

今年は蜜柑の当たり年のようで、庭の蜜柑の木が、ぞっとするほどの多くの実をつけている。どれくらいかというと、実の重さで枝がかしいでしまうくらいの量なのである。この蜜柑を植えてもう何年にもなるが、ここまですごいのは初めてのことである。

まだ十月の上旬ということもあって、実は抹茶のような濃い緑色をしている。だがひとつひとつの大きさはずっしりと重く、あとは色が黄色く色づくのをまつばかりといった具合である。

ただ、さきほども述べたように、あまりに実の量が多くて枝がかしいでいるのだが、そのうちのひとつの枝が道路側にあって、重さにつられてわたしの頭上すぐくらいの高さになっている。まだ緑色の蜜柑を取ってしまうのはしのびないが、何かいわれるのもいやなので、泣く泣く枝ごと切ることにした。

蜜柑を落とさないように気をつかいながら作業をしたが、手がすべっていくつか割れてしまったものを見ると、やはりまだ薄いものの内側は橙色になりかけている。しばらく日の当たる場所においてひなたぼっこをさせておけば、上手い具合に色づいて、美味しく食べられるかもしれない。

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