空き瓶通信0020 思考を停止させるには

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首をすくめて、四月をやりすごした。結局、一か月の間に外出をした日数は、片手にも満たない。

さて、五月である。今日から、英語の本をどっさり読んでいこうと思う。うちには洋書が500冊弱ほどあるので、それを読んでいこうと思うのだ。

本当は、今年はゆっくり各国の文学を読んだり、映画を浴びるように見たいと思っていたのだが、こんな世界に入り込んでしまって、フィクションを味わう気持ちになれなくなった。しかし、まったく物語に触れないのも、かえってこころがすさんでくるような気がする。そこで、洋書の出番である。

英語の本に関しては、ふだんは図書館でどしどし借りてきては新しいものを読みまくっているのだが、現在東京中の図書館が閉鎖されていて、それがかなわない。そこで、かつて読んだものや、いずれ読もうと買っておいた500冊ほどの蔵書を活用しようと思い立った。

洋書を読むことは、わたしの趣味のひとつである。日本語以外の文章を読むことで、その間だけ物を考えなくてすむのがなんとも心地よい。思考は母語である日本語で行われるがゆえに、英文を読んでいるときに日本語モードが閉じることによって、思考(あるいは雑念)から自由になれるのだ。

いまのわたしは、どうしてもネガティブなことがあたまに浮かんできてしまって、とでもじゃないが、やってられない。この世界になれるまで、どれくらいの時間がかかるかわからないが、すこしずつ慣れていくしかなさそうだ。しかし、ただじっと待っているのもつらい。わたしは英語の象徴界に逃げることにした。

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