空き瓶通信0067 ポーラ・リッツォ『リストマニアになろう!』

ある程度の時間を生きてきて、人生というものは思いのほかすぐに過ぎていってしまうもので、うかうかしていると、あっという間にタイムアップになってしまうのではないかという感覚を、最近になってつよくもつようになった。

では、そんな有限の時間のなかにあって、どのように毎日を過ごしていけば、有意義な時をおくることが出来るのだろうか。そのことについては、ビジネス書とよばれる一連の本のなかで、くりかえし書かれていることがある。いわく、目標をもつこと、そしてその目標は、ひとつの具体的な行動で完結できる小さな範囲に限定をすること。これを意識するだけで、仕事の生産性は上がり、プライベートも充実してくるという。

本書『リストマニアになろう!』は、そのタイトルからもわかるように、リストを作ることの重要性をうたった本である。リストをつくることは、目標を立てるときはもちろんのこと、買い物やルーティンワークの確認といったことにおいてもおおいに役に立ち、またリストを作ることによって自分は物事や人生をコントロールできるのだという感覚を持つことが可能となり、結果としてまわりの状況に振り回されることが少なくなって、自分の人生を取り戻すことが可能になると、著者は断言する。

本書に書かれているリストの作成のコツは、ひたすら書き出し、それをジャンル別に分類し、優先順位をつけていくことである。なんだそれだけかと思うが、実際に自分の目標ややらねばならないことを常時紙に書き出しているひとは、あまりいないのではないか。神は細部に宿るというが、人生を生きやすくするコツも、ほんのささいなところにあるのかもしれない。

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