空き瓶通信0066 reunion

jeonsango / Pixabay

年長の友人と、3年半ぶりに再会した。いろいろあって関係が絶えていたのだが、この夏に葉書が来て、交際が復活したのである。相手から連絡がきたら会おうと思っているうちに、3年半もかかってしまった。つまらぬ意地である。

一度親しくなったひととは、かなりの時をおいて再会したとしても、実際に顔をあわせてみると、その瞬間から濃い付き合いをしていたときと同じ調子でふるまえるものだ。わたしたちは思い出をふりかえり、近況の報告をしつつ、当然のことのように、以前と同じような付き合いを復活させようという話をして、帰路についた。

もっとも、一度切れてしまった関係をやり直すときは、お互いに一度失敗をしているという意識がはたらくがゆえに、以前よりかはいくらか気を遣いあった付き合いになるのかもしれないが、それでもお互い気をつけなければ、再び決裂ということになりかねない。人間は失敗から学ぶことが出来る唯一の生き物であるというが、人付き合いこそ、かつての自分のまずい振る舞いを肝に銘じて、二度と同じ過ちを犯さないよう意識すべきものなのだろう。

いま、わたしの頭には、reunionという言葉が浮かんではなれない。このreunion、他の英語の語彙と同じく複数の意味を持っていて、再会とか再結成、さらには同窓会といったニュアンスもあるのだが、わたしは再会と再結成というふたつの意味を持つ、この言葉が大好きだ。

ただふたたび顔を合わせるだけの関係になるのではなく、行動を共にしていた、あのころの感覚を取り戻したい。一度だめになってしまった人間関係が思いがけず復活した時、誰もがそう思うはずだ。Reunion。再会して、再結成する。こんなにすてきなことはない。思いがけず訪れたチャンス、こんどは、関係がこじれないようにしたいものである。

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