高山宏 學魔_nonbot 鏡花幻想文学誌 異界/境界 「平地人」の戦慄 4~5

鏡花幻想文学誌 異界/境界 4): 互いに深く敬愛し合った仲の柳田國男の『遠野物語』(明43)の序文に、問題の時代相は言い尽くされている。「国内の山村にして遠野よりさらに物深き所にはまた無数の山神山人の伝説あるべし。願はくはこれを語りて平地人を戦慄せしめよ」という激しい異界文学の..

鏡花幻想文学誌 異界/境界 5): 檄なのだが、誰よりも『遠野物語』を愛読した鏡花はつまり「物深き所」に想をめぐらせ自らも「山神山人の伝説」を陸続と織り紡いだことになる。「山」と「平地」の強烈な対比は維新前・後の時間的対比をそっくり空間に移し換えたものである。

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