身内と胎内 『失われた庭』の僕 108): ろくに読んでもいなかった『兎とよばれた女』の問いかけなど念頭にあるはずもなかった。これはこれで、いろいろと余波を引きおこした意義ある文章だったと思う。その頃からにわかに生じた澁澤の第二次ブーム。澁澤氏周辺で、永遠に無垢な想像力としての..
身内と胎内 『失われた庭』の僕 109): 澁澤の神話化が強力に進められていった。ぼくはある日、そういう資料再編集の方針なり作業の中から、澁澤の第一次ブーム(60年代末から70年代いっぱい)の直前10年が消失しているのを訝しく思った。
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